「情報関係基礎」とは、大学入試センター試験の数学②の科目の一つです。出題範囲はセンター試験の実施要項によると、「職業教育を主とする農業,工業,商業,水産,家庭,看護,情報及び福祉の8 教科に設定されている情報に関する基礎的科目を出題範囲とする。」となっております。 問題形式は大問が4問あり、そのうち第1問(配点30点)、第2問(35点)が必答で、第3問(35点)、第4問(35点)がいずれか1問を選択し、解答するという形になっております。受験者数は下の表を見てもらえればわかりますが、数学Ⅱや数学Ⅱ・Bなどと比べると非常に少ない状況です。
H19年度
(2007) |
H20年度
(2008) |
H21年度
(2009) |
H22年度
(2010) |
H23年度
(2011) |
H24年度
(2012) |
H25年度
(2013) |
|
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数学Ⅱ | 11,419 | 8,919 | 7,503 | 7,018 | 7,185 | 6,917 | 6,970 |
数学Ⅱ・B | 316,968 | 317,103 | 319,045 | 331,215 | 340,620 | 349,438 | 359,486 |
工業数理基礎 | 81 | 67 | 67 | 67 | 60 | 42 | 26 |
簿記・会計 | 1,259 | 1,253 | 1,348 | 1,367 | 1,372 | 1,288 | 1,208 |
情報関係基礎 | 595 | 622 | 660 | 606 | 650 | 651 | 608 |
(資料)独立行政法人 大学入試センター HPより
一方、下の表より平均点は他の科目よりも高いことが分かります。「情報関係基礎」は高得点をねらいやすく、数学Ⅱや数学Ⅱ・Bの受験生と比べて大きなアドバンテージをつくることも可能です。
H19年度
(2007) |
H20年度
(2008) |
H21年度
(2009) |
H22年度
(2010) |
H23年度
(2011) |
H24年度
(2012) |
H25年度
(2013) |
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数学Ⅱ | 30.73 | 30.25 | 28.39 | 35.94 | 31.73 | 26.03 | 26.19 |
数学Ⅱ・B | 48.94 | 51.01 | 50.86 | 57.12 | 52.46 | 51.16 | 55.64 |
工業数理基礎 | 67.00 | 43.27 | 33.51 | 48.49 | 42.87 | 35.64 | 33.40 |
簿記・会計 | 53.38 | 50.11 | 50.07 | 40.77 | 50.94 | 45.64 | 38.39 |
情報関係基礎 | 62.06 | 68.28 | 60.98 | 59.91 | 63.46 | 56.89 | 57.32 |
(資料)独立行政法人 大学入試センター HPより
前のページでも書きましたが、私のような商業高校出身の者でも、一般入試で大学に入学することができました。一般的に商業高校や、工業高校などの専門高校の受験生は、AO入試や推薦入試などを用いて進学することが多いとは思います。しかし、センター試験は「情報関係基礎」や「簿記・会計」など専門高校の受験生にとって有利な科目も用意されております。 これらを用いて一般入試で進学するという選択肢も増やすことができます。このような科目を利用できる国立大学もありますし、私立大学のセンター入試でも利用できる大学もあります。高校3年間で身に付けた専門的な知識を発揮できるチャンスでもあるのです。
注意
センター試験 数学②「情報関係基礎」の受験や大学入試での使用は、場合によっては制約があったりすることがあります。
センター試験の実施要項や高校の進学担当の先生、大学の入試課などに確認するなど受験に当たっては十分に気を付けてください。
当サイトは受験や入試に当たっての一切の責任は負えません。
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また私が作成した過去問の解説について、誤植や不明な点がありましたら、お手数ですがメールにてお知らせください。すべて一人で制作しておりますので至らない点が多数あるかと思いますがご了承ください。
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